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米フロリダ大学、半導体分野の産学連携の拠点設立

米国フロリダ州商務省は10月11日、フロリダ大学が学内や同州全体の半導体産業の発展に向けた調整拠点となるフロリダ半導体研究所(FSI)を設立すると発表。FSIは、同州での半導体関連の研究開発を後押しするとともに、全米で5番目の規模を誇る同州の半導体分野の労働者育成を推進する。

出展:JETRO

FSIには、フロリダ大学工学部と教養科学部の60人以上の教員が参画するほか、州内の他大学の学術パートナーや民間企業(注1)も参画する。FSIは新材料やチップ設計、プロセス開発、ヘテロジニアス・インテグレーション(注2)、先端パッケージング、保証とサイバーセキュリティーに関する研究開発やイノベーション、教育の有力な組織となるという。

教育面では、FSIとフロリダ大学は「チップス21世紀」と名付けられた半導体に関する初めての包括的な教育プログラムを提供する。同州の半導体関連労働人口は全米で5番目に多く、FSIは今後10年間で同労働人口を倍増させる計画だという(エポックタイムス10月10日)。

FSIはフロリダ大学メインキャンパスの中心に位置する26万3,000平方フィート(約2万4,400平方メートル)の学術棟に入居し、2023年秋にオープンする予定だ。

半導体関連事業者数が全米3位のフロリダ州では、半導体関連産業の労働力開発に向けた取り組みが進んでいる。ロン・デサンティス州知事(共和党)は9月、同州の半導体産業を支援する最先端の労働力開発イニシアチブに5,000万ドルを拠出すると発表した。州商務省と州教育省を通じて、半導体製造、先端パッケージング、軍事・防衛・宇宙産業の研究開発を支援するプロジェクト、労働者育成に資金が充てられる予定だ。

FSI設立に当たり、ベルギーの半導体研究機関imecの米国法人や米国資本唯一の半導体ファウンドリーのスカイウオーター・テクノロジー(本社:ミネソタ州ブルーミントン市)などから歓迎のコメントが寄せられている。

商務省発表記事:

https://floridajobs.org/news-center/DEO-Press/2023/10/11/icymi-florida-semiconductor-institute-to-help-lead-state-in-critical-chips-sector